棲みついた大きな蛇の思い 1
この話は全く信じる必要はありません。
【シンクロニシティの波】
10年前の秋にある解体業者が訪ねてきました。
「来週から向かい家の解体をはじめます、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」
向かいの家は敷地に2軒あり古い家の横に新しい家が建ち数十年、古い方は築70年ぐらいで空き家でした。
ついに崩すのだと思いました。長年観ていてその建物は住人の方への影響もあまりよくないと感じていましたのでほっとしたものです。
その土地の2軒奥には段々になった土手があり大手企業の駐車場となっていました。
ちょうど同じ頃にその土手の一つから企業の車がなくなりました。
ある日顔見知りの地主さんが話してきました。
「今度ここへ息子が家を建てるようになったから….いろいろまた大変だから…やれやれよ」
※やれやれ は山口弁でどうしたことかね、大変だよ‥という時によく使う言葉です
困ったというぼやきには息子が敷地に家を建てるから安心という安堵感を感じたので私もそれはよかったですねとお伝えしました。
【他人に良い事が起きるのは自分に起きる事と同じ】
なので私は素直にうれしいのです。
12月の上旬、まもなく解体が終わるだろう頃に、また同じ業者が訪ねてきました。
「こんにちは、立て続けになりますが来月から隣の平屋の解体もはじめますのでよろしくお願い申し上げます」
えっ!今度は隣を…驚きましたが、隣の家は独居老人の方が亡くなられて数年間空き家で子供さんもおられなかったので甥にあたる方が相続され年に2回東京から来られて掃除や草取りなどされていました。
ついに手放されるんだなと思いました。
この隣地は30年前に事業所を建てた時に狭い敷地ゆえの悩みで駐車場が4台しかなかったのでいつか駐車場にしたいと強く思った時期もありました。
浮き沈みの中事業所の移転も考えたほどでしたが、ある時期に正面の家の大家さんから3台分の駐車場を借りることができたので隣地の事はすっかり、頭から消えていました。
年明けの5日、正月休みを開けた初日に今度は不動産屋が訪ねてきました。
「隣地の家の管理をしていた者です。解体にあたりご提案があります。ご購入をされませんか?お隣なので一応お声掛けしました。ご検討くださいませ」
えーっ!私は驚きましたが、そもそも購入資金もなく、ここの地価は結構なお値段なのです。冷静に考えても無理だと誰でも思うはずです。
「正直お話しはうれしいですが、資金的に厳しいですね。駐車場が欲しいのもやまやまですが、賃貸でまとめて借りてくださる保証でもなければ難しいです」
そう伝えると不動産屋は帰っていきました。
【神様が動いてくださったに違いない】
それから1週間後にまたやってきてニコニコして話し始めたのです。
「実は近くの大手企業が30台の駐車場が欲しいそうで、とりわけ15台が早急に確保したく任せられているのです。
今は200メートル離れた所を借りておられますが、そこの空き地には春からドラッグストアとクリニックができるので、もし隣地が駐車場になるなら是非借りたいとのことです」
私は驚きました。近所の地主さんの息子さんが家を建てるから駐車場に困っていた企業からの話しだからです。
私は最低10年の賃貸保証がないとまず難しいと思い伝えました。この時点で税理士さんや親身にお付き合いしている地元の企業再生の大物の方に相談してしました。
税理士さんの答えはNOでした。ただ1人YESだったのは仲良しの弁護士さんでした。
次の日不動産屋がまた来られて紙を渡されました。
なんと!10年は提示した金額で15台借りますという企業からのから契約書でした。
はぁ?こちらが話した事が全て現れてくるのです。というよりも勝手に進んでいく感じ。
程なく再生コンサルの社長から電話がきました。
「あのね、金融機関にある程度の話ししてるから会ってみてよ、駐車場の賃貸の仮契約書持って行ってね」
ひぇっ!これはもう、自分の想いとは違う力が働いている。宇宙の法則を自分なりに知っているけどこんな方法でかなうのかな?
【山は動かずとも風が吹き雨が降り川ができやがて海になる】
まさにそんな感じでした。その頃隣地はほぼ解体が終わりはじめていました。売り土地の看板がそのうち建ちました。
隣にはいろんな人が足を止めて観ていました。学校も近く一等地なのですがなにしろ広いのでお値段もそれなりです。退職後のご夫婦やなんとか息子へ土地を…そういう方が来ている感じでした。
近所の人は数人で来て話していました、
「ここは風当たりがよくなったからこの家は台風で吹き飛ぶようになる」
私の事業所のことですが私は心で笑っていました。許して流すから本人にすぐに帰っていきます。
日本昔ばなしでよくあるキャラクターです。気にしないのが1番です。
しかし購入もできないかもしれないし、誰かが買うかもしれないからです。
土地の売買は先着順だからです。
【全ては準備されていた】
次の日よくみると土地は真砂土ではなく大きな丸石などが敷き詰められていたのです。
そこへ解体業者が来て
「きっとあなたが買うだろうと思っていたので、宅地用ではなく路盤を作っておきました。後はアスファルトに舗装するだけです」
空いた口が塞がらないとはこの事です。なぜなら、家建てたい人は真砂土などをまた盛り土していかないといけないからです。
次の日に紹介された金融機関の人に会いました。一連の経緯プラス路盤の事も話すと検討しますので少しお時間くださいとのことでした。
それから2日後に電話で融資のOKが出たのです。
それからは舗装業者の見積もりを3社取りました。かなりの金額の差があり駐車台数も希望の台数は地形から無利ですと言われ悩んでいました。
そこへ解体業者が土地を点検に来たので話すと
「うちも舗装などもやってます。またご希望の台数も可能じゃないでしょうか。是非お願いします」
次の日提示された金額はかなり安かったので即決しました。
最初から最後までこの解体業者か関係していたので不思議でしかたがなかったです。何かに騙されているのではないかと思ったぐらいです。
【願いは忘れた頃に叶うから期待しないで疑わないでいること、そして忘れること】
近所の家の建設
向かいの家の解体
隣の家の解体
企業の駐車場の確保希望
不動産屋の引き寄せ
金融機関の引き寄せ
舗装工事仕様の売り出し
希望台数の確保
この間わずか3月半です。
宇宙に出した叶えたい願いの手紙は25年後に実現したのです。
宇宙から見れば刹那の時間なのですね。
【宇宙の法則で願いが叶うコツ】
いつもワクワクしている
しっかりとイメージする
目の前のことに集中する
人の幸せを喜べる
自分を許せる
ライバル意識がない
などなどです。
それから…
春が来たGW前、ほどなくして無事に駐車場が完成しました。
大蛇との出会いはそれから数日した夕方のことでした。
つづく…
#土地のご縁#土地の神様#宇宙の法則
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