無明を彷徨い人に入っていた霊を迎えに来てくれた生前の家族
【霊に憑依されやすい女の子】
ある日訪ねて来たその子は仕事や人間関係で悩んでいました。
お話を聞いていると上司や同僚の姿が見えてきました。録音や盗撮、はたまたPCの中もチェックされていたようです。
退職をするようでしたので、いろいろとアドバイスをしました。
自分の因果や、自分が変わることの大切さについてです。
この事をなかなか受け入れてもらえない人が多い中、彼女は素直に聞いてくれました。
お祓いもお願いされましたので早速とりかかりました。すると自分の因果と同調する霊が次々と現れてきました。
彼女の声を借りて文句を言ったり苦しんだりして肉体から離れまいとしていました。
向こうも、肉体から離れたくないので必死なんですね。
【離れても繋がる動物霊のタグ】
左手首には霊能者みたいな人の念の入ったパワーストーンがありました。
ああ、これだ、これ。
諸霊が離れてもまたゾワゾワして頭にやってくるのはこれ!
このパワーストーンには蛇が憑いていて宿主がクリーンになるやいなやそこから出てきて身体に巻きついて頭まで来て思考を支配するのです。
動物霊能者の親蛇とリンクしていていつでもエネルギーを搾取できるように。
現代的にいうといつでもBluetoothで繋がれて電気や幸運を抜かれてる感じです。
抵抗する霊に私はその腕のブレスレットを取り外し投げましたら、先ほどまでの抵抗は嘘のように穏やかになったのです。
霊体修復中は彼女も辛かったのによく頑張りました。
【外れていても繋がろうとする意識体】
それから数日して急に連絡がありました。
占いサイトを見ていたら突然おかしくなったとのこと。スピリチュアルな物に近づかないようアドバイスをしていたのですがどうしても見たくなったのでしょう。
見えたのはあのブレスレットでした。
まだそばにあるの?と尋ねると少し高価だったのもあって捨て難く感じ部屋に置いてあるとのこと。
電話で話しながらそれを早く処分するように伝えました。納得した彼女はそのブレスレットを取ろうとしたらガタっと大きな音がしました。取ろうとした手の甲に物が落ちて軽い怪我をされました。
これは身につけていなくてもWi-Fiルーターのように波動が出てるので占いサイトに集まっている動物霊団をダウンロードしてしまったような出来事です。
処分してほどなく普通になれたそうです。
⚠︎パワーストーンや宝石自体が悪いわけではないのです。動物霊能者のエネルギーが入っているかによります。しかしスピリチュアルな生き方をするのにそのような物は必要ないと思いますし、御神仏から勧められたこともありません。
【久しぶりのご依頼をいただいて】
その後彼女からは連絡もなく、意識を向けると元気にしている姿が見えました。
*自分が変わるから全てが変わる*
というラプラスの箱のコンセプトを
素直に受け入れて実践しはじめて
仕事も変わり人間関係も好転したようでした。
それから8ヶ月がたったある時何故か意識に彼女の顔が浮かんできました。
近いうちに助けを求められると感じましたら、次の日に連絡がありました。
また様々な想いが流れてきて苦しいようでしたので日時を予約されました。
5日後の予約でしたが早くしないと危ないと感じた彼女は他の予定もキャンセルして変更されました。
いつも予約が確定した後に、ここへ来たくない、恐ろしい、やめたほうがいい、キャンセルしよう…というような強い思いが出るそうです。
これは悪霊が憑いてる人の多くに現れる現象です。祓われるのを察知してあらゆる手段で回避しようとします。
【少しずつ強くなっていたおかげ】
しかし彼女は今までの経験から少しずつ強くなれていましたので、自分の意思で私に会いに来ることができました。
劇的に変わることを期待しすぎる人が多い世の中、少しずつ変わることの積み重ねほど大きな力になるものはありません。
久しぶりの再会をよろこびお話を聞くと様々な人の不安や無念が見えてきました。
仕事がら多くの人のマイナスを扱い預かっておられました。
ある一定の波動に上がった彼女を確認していよいよ霊体修復士の出番です。
全身全霊力で向き合うのです。
浄霊が始まるとまもなく彼女は頭をもたげて机に伏せこみました。
何体も出ていき去っていく中、終盤を迎えましたが本命は離れる気配はありません。
そこで話をしました。
出でよ、名を名乗れ…
いやじゃいやじゃいやじゃ、やめろ〜
何故そこにいるのか?話しなさい…
お前の肉体はもうないぞ、わかるか?早く帰るべきところへと行きなさい….
いやじゃいやじゃ、この体がええんじゃ〜絶対に離れはしない
みんなお前の帰りを待ってるから…帰りなさい
今度は泣きながら訴えてきました。
帰ったって誰もおらんのじゃ…もう何も残ってないんじゃ…何でじゃ…お前は誰じゃ
*この間彼女は体を支配されながら、霊の想いを自分の想いのように感じ声も聞こえていますが、自分の魂が体の外に押し出されていて抵抗できないでいてとても辛いのです。体力も気力も激しく消耗しますからはやく解放しなくてはなりません。
ここからのやりとりはは割愛します。
私はこの霊が痛ましく不憫に思い、浄霊によって何とか救いたいと一心に願いながら淡々と話しました。
ここからは霊へのカウンセリングです。
相談者の霊体の修復、次はこの霊の霊体修復です。
御神仏のはからいで、生前の家族が必ず今迎えに来ているから天を見上げるように伝えますと、彼女は憑依されたまま上を見上げはじめたのです。
えっ?えっ?えっ?………何で?
おる?!おる!おる…
不思…不思…不思……
(光とその周りに現れた生前の家族を見て不思議、不思議と言っているようでした)
家族がいるだろう?よかったね…
これで帰れるかい?
誰かが呼び止めても絶対に振り向いたり止まったりしちゃダメだよ、やっと帰れるんだから…
帰ってまた今より大きな光になってまたやりなおせばいいんだよ…きっと大丈夫だからね…
頭を撫でて背中をさすると
急に子供のような素直な表情と声に変わり
うん、うん、帰る、帰れる…ありがとう
と納得して去ってくれたのでした。
ぷはぁーはぁはぁぜぃぜぃ
彼女はやっと自分自身に戻れました。
よかったちゃんと帰ってくれた…
帰ったのがわかるの?
はい、帰っていったのがわかりました。
呼吸も荒く、涙を流す彼女を見て私もほっとしたのでした。
(よく頑張ったね…本当によく頑張った)と目の前の彼女と去っていった子2人に私は心の中で言っていました。
この霊は明治の頃に自死した女性で、無明を彷徨い気がついた時には家族もみな寿命で亡くなっていたのでした。どこに頼っていいかわからないまま、どこに帰るかもわからなくなったまま実に149年が過ぎた頃、優しくて人の悪意も受け入れてしまいやすく、時々死にたいって思ったりする似ている彼女に引かれて憑依していたのです。
私が感動したのは生前の家族が
それぞれの霊界から今日この時にこの子を迎えに来たことです。私だけの力では、私のサポートをしてくださる御神仏の段取りがなければ不可能でした。
その橋渡しをした相談者にも感謝です。
信じられないかもしれませんが
悪霊も怨霊や鬼神になってしまっていても
もとは人間、何かが歪んでしまいそうなった。
それでも最後に人間の尊厳を取り戻して生まれてこれて生きれたことに感謝する時に必ずや光明が差し込んできて変われる機会が訪れます。
あなたが今これを読んでいるのなら、まだ肉体があるのですから、
亡くなった霊よりもはるかに自分を変えれる可能性に満ちているのに気づいてくださいね。
だから絶対に自分で死んじゃダメです。
【終わりよければ全てよし】
お祓いと霊体修復を終えるころ、彼女にも笑顔が戻り元気になってました。
もちろん私には帰って行ったあの子と生前の家族の笑顔が見えてました。
家族の再会を喜ぶみんなから
今日はありがとう…って聞こえました。
みんなの笑顔がこの世にもあの世にも生まれることが何よりのよろこびです。
それは神様や仏様のよろこびなんです。
愛、感謝
【日の神・日輪の守護写し】を祀り飾って自分自身を磨いていく