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死者からの訴え

これはほんとうにあったお話しです。

福岡県 Mさん

ある40代の知り合いの男性から、今まで住んでいた実家の取り扱いと、亡き親の浄霊についての相談を受けました。

今は新しい家を手に入れおられますが、以前実家に住まれていた時は奥様からもその家の話しを聞いて霊視したことがありましたので、ある程度はわかっていました。

まだラプラスの箱を始めるずっと前のことです。

その当時見えたのはロッキングチェアに座るおばあさんの姿、黒猫、たくさんのお札、祖母に憑いて部屋に居座ってる変な宗教の動物霊でした。

また、そこに今でも住んでいるというか、縛られて動けなくなっている彼の母親の霊、そして真っ暗な空間ににいる父親の霊でした。

当時奥様からは家の雰囲気や居心地の悪さを聞いておりましたが、全てを伝えないでいたのです。

それはご夫婦の学びのテーマがわかっていたので、問題の全てを霊に責任転嫁することは間違いであり避けたいと思ったからです。

また奥様やご本人を、変に怖がらせたくなかったのです。その時が来れば話そうと思っていました。

以前から交流のある彼は大きな会社を経営する親のもとへと生まれいてました。

その会社もある時期から経営がうまくいかなくなり彼の父は自死をしてしまいました。彼が20才の時です。

それから10年後に母が50代で他界しました。そして会社も今はもうありません。

その後彼は頑張って会社を立ち上げます。その頃知り合った女性が運命の人でした。

その後結婚して現在は2人の子供を持つ父親になりました。

近年には実家を出て新しい家を手に入れて幸せそうでした。

ですが実家の事が気になり夢に出たりしているようでした。

その実家についての今後どうしたらよいのか?を知りたい。また亡き父や母についてすっきりとしないようで、今の状況が知りたい、1番はお母様の浄霊、つまり私の霊体修復へのご依頼のご相談でした。

その時が来たら話そう…

そして10年過ぎてその時が今やってきたのでした。

世の中がコロナ禍に突入していた去年の夏です。

私は快くご依頼を受けました。彼の魂の状況や母の想い、空き家となった実家の状況を視てお伝えしました。

来店されての浄霊よりも実家へ行ってからしっかりした検知をしての浄霊をすすめると納得していただいたので日時を決めて早速向かいました。

超豪邸の家は1階にも2階にもたくさんの部屋がありました。気にならない部屋などないぐらい多くの霊体がいたのです。

ひととおり視てまわった後にリビングの見えるキッチンに簡易式の場を作り浄霊をはじめました。

彼の母の霊はこの時を待っていましたが、この時を嫌がる霊も沢山おりましたので、私は彼自身の力を借りて、全身全霊で向き合いました。

私にとってどんな霊体修復も油断はならないのです。

相談者と諸霊の本来の素晴らしさを取り戻す一期一会でもあります。

ある程度の浄霊浄化が終盤になり、各部屋全てをまわりながら最後の仕上げをしました。

1時間過ぎる頃には家の浄化も終わり暗い玄関や部屋も明るく感じました。

彼の母は霊的緊縛が取れて楽になって安堵の表情でした。また彼の父も真っ暗な空間が夜明け前の薄暗い灰色の空間に変わっていました。

土地建物、霊体の執着を浄化をほどなく終え、彼と少し話しながら今後のことを伝えました。

彼の母は亡き後も家族が心残りで共にいたのでした。しかし祖母の信じる宗教(神仏とは違う霊団)が家の乗っ取りを目論んでいました。

またおかしな供養をされていてお札ばかりが増え、訪ねてくる信者の生き霊とその霊団に縛られていたのでした。

それらを全てキレイにさせていただいたことに感謝です。

家は自然に手が離れて行くと伝えました。

そして次の日、驚きのメールが届きました。

彼はその夜の夢で母に会ったのです。2人でいろんな話をしてカフェで過ごした後に別れたそうです。母がとても明るく笑っていたとのことでした。

「そこは霊界だったのですか?」

「いいえ、そこは精霊界です。これから霊界へ旅立つ前に気持ちの整理をする場所です。2人で話したかったのですね。お母様は海が好きだったですよね」

「そうです海が好きでした、海のそばのカフェでした」

「きっと自分の魂の状況を知らせたかったのでしょう。もう心配はいらないということ、これからようやく彼方へ向かうことができること…」

お見送りのお手伝いが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

それから1年を迎える少し前(2021年6月頃)です。

2ヶ月毎に会う彼がとても疲れていました。

なんでも最近血圧が高くて具合がよくないようでした。仕事の疲れもあると思うのですが何か違う…

このままではこの人死ぬかもしれないと思いました。

私にパッと入ってきてのは彼のお父様でした。あれ?少し明るい所に変わっていたのにまた暗闇の中にいるようでした。

その理由も、理解できたのです。

心優しい彼は私が教えた供養の方法をされていたそうですが、最近はまちまちだったようです。

「ねぇ、お父様のお亡くなりなられたのはいつ? あなたは今年で44才になるけどその年ではない?」

「あ、?! そうです…もうすぐ僕も同じ歳になります…そういえば父も血圧が高かった…」

「でしょう、お父様を助けてあげてね、供養の方法は知ってるから毎朝お盆の終わる日までは続けて!できればお盆過ぎても毎日してあげてね」

自死の魂を救うには残された人の心の精進が必要です。

それを聞いて腑に落ちたようでした。

素直な彼は次の朝から実践しはじめました。すると血圧がすぐに正常値になったのでした。

彼のお父様も以前よりも少しだけ明るい灰色の空間におられました。

それから間も無くして実家はトントン拍子で買い手が決まり売れたそうです。

なんとも不思議ではありませんか。

しかし私にとってこれは当たり前のことです。

亡くなり方は人それぞれです。

その後の在り方も魂それぞれ。

人生終わって、さぁ帰ろうって簡単に行けない人の方が多いのです。

現実生活を便利にする現代社会では自分達を優先していまうので、あれだけ泣いて別れた家族のこともお坊さん任せだったり、立派な戒名で解決すると盲信しています。

残された人が心を込めて毎日送ってあげることが大切です。

そして死を受け入れて、納得して次の世界へ行っていただくことがもっとも大切です。

彼のような優しくて素直な気持ちが亡き人の救いとなることが多いのです。

死者からの訴えというと、恐ろしさを連想されるでしょう。しかしみんな人間だったものが今肉体が無いだけです。

その人の魂は今も存在しているのですから、

生きてる人間が依存をするのと何ら変わりないわけです。

自分の人生や死を許す、残された自分も許すこと…

お互いの許しから全てが変わりはじめます。

私の仕事は現世の人、肉体のない人の魂を共に修復して本来の魂へと戻していくお手伝いです。

出会う魂が悦びに還る…こんなにうれしいことはありません。

愛、感謝。

 

 

 

 

 

 

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